最初はよくある「目の疲れをとる本」だと思ったが、読んでみると一味も二味も違うことがすぐにわかった。
本書の最終目的は、目の疲れを解消する事はもちろん「疲れない目と脳を作る」ことだという。
私はブログを書いていて「あー集中できてないなー」「なんか頭がぼーっとするなー」と思うときが10回中12回ほどある。
しかし本書を読んでみると、それは私が悪いのではなく、目が疲れているために脳が衰えているからだとわかった。
ブログを運営している方はもちろん、パソコンやスマホを使う全ての人におすすめ、というより「必読」と言っても良いくらい大切なことが書いてあったので簡単にご紹介させていただきたい。
目の疲れは、脳の疲れ。
本書によれば、眼の疲れや視力低下は、そのまま脳の機能低下に繋がっていると述べられている。
目と脳はつながっており、目が疲れていると脳も疲れ、パフォーマンスが低下するというのだ。
つまり逆を言えば、目の疲れが改善できれば集中力が上がり、仕事のパフォーマンスが上がるということである。
①目の疲れが溜まってくると、脳も同じように疲れていく。
②脳が疲れるということは、仕事がはかどらなくなる。つまり生産性が落ちる。
③生産性が落ちるということは、そのぶんパソコンに向かう時間がながくなるということであり、余計に目が疲れていく。①へ戻る。
という、負のスパイラルにおちいることになるわけだ。
最悪である。
なるほど。私がブログを書く気になれないのは、目が疲れてるために脳が働いていなかったからなのか。納得である。
しかし、現代の私たちのとって「近くを見るな」と言っても無理な話。
そこで、本書である。
本書で述べられているのは、目の疲れを回復させるだけでなく、疲れにくい目を作るということなのだ。
指示通りに目を強化することによって
①目の疲れもなくなる
②さらに疲れにくい目になる
③脳の疲れもなくなる
④集中力が増す
⑤生産性が増す
⑥仕事ができる男になる
⑦モテる
ということになる。
良いことづくめだ。読まない理由がない。
4つのステップで眼の強化を
本書では
ステップ①:眼筋トレ(目の疲れを解消させるとともに「疲れにくい目」を作る)
ステップ②:目を強くする食事・睡眠・睡眠(疲れ切った目を日常のちょっとした工夫で回復させる方法が述べられている)
ステップ③:眼筋を鍛えながら脳力を高める(記憶力、集中力、想像力が上がる)
ステップ④:視力回復(はっきりよく見える目を自力で取り戻す)
の4つのステップで目と脳を鍛える方法が述べられている。
これら4つのステップを実践できれば、あなたは目の疲れやドライアイなどに悩まされることなく、今まで以上に仕事に打ち込め、充実した毎日を過ごすことができるようになります。
20ページより
と断言している。
断言されてはやるしかない。信じようではないか。
さらに第三章では、1日3分で目の疲れが回復できる「中川メゾット」というトレーニングが紹介されている。
目の疲れは眼筋の凝り。筋肉がカチカチになり、血流が悪くなる事で疲れ目が引き起こされる。
その凝りをなくし、疲れ目解消はもちろん「疲れにくい目」を作ることができると言う事だ。
もはや、このトレーニング方法を知るだけでもこの本を読む価値がある。
何せこのトレーニングを覚えておけば一生使えるのだ。毎日行えば、疲れも回復するし疲れにくい目にもなる。どう考えてもやるしかないだろう。
内容は伏せるが、いつどこでもできて、タイミングも自由である。
実際にやってみたが、とても簡単で本当に3分でできる。
しかも実践したあと「目が温まって血の流れがよくなってる」感じがすごくするのだ。
お風呂に入り全身を温めながらやるとさらに良いらしい。完全にやらなきゃ損である。
近視は病気なのか?
著者は「近視は病気だと考えている」という。
弱い近視も強い近視も、その度合いにかかわらず同じ病気だということだ。
私は今まで「軽い近視は仕方がない」「目は悪くなるのが当たり前」だと思っていた。
でも確かに冷静に考えてみれば、それでは「微熱は病気じゃないけど高熱は病気だ」と言っているようなものだ。微熱でも病気は病気である。
軽い近視をそのままに、強度の近視になれば今後さらなる目の障害を併発する可能性が高まるという。
怖い。
なので、目の強化トレーニングをして、視力を回復させつつ、疲れにくい目を作ることが大切なわけだ。
全くその通りだと思う。
なぜ今まで近視を放っておいたのだろう、と不思議に思ったくらいだ。
まとめ
そのほか、
・目が疲れると脳も疲れる理由
・疲れ目になってしまう本当の理由
・パソコン、スマホの見過ぎで起こる弊害
・疲れ目を放置してはいけない理由
・眼筋トレーニングの方法
・目ツボマッサージの方法
・ブルーライトの怖さ
・目を休める睡眠の技術
・記憶力・集中力・想像力を鍛える方法
・視力回復の方法
などなど、目の疲れに対する嬉しい情報がこれでもかと述べられている。
「目の疲れが気になる」という方には本当にオススメしたい。
私はほぼ毎日目の疲れに悩んでいるが、この本を読んで良かったと心から思っている。
だって今まで「疲れ目は仕方がない」と諦めていたのに、「疲れにくい目を作る事で解消できる」とわかってしまったのだから。そりゃテンションも上がってしまうのも無理はないのである。
何度も述べたように、本書の特徴は目の疲れが解消するだけでなく「疲れにくい目」を作る事にある。
どう考えても、疲れ目が気になっているなら、1日でも早く読んで実践した方が良いだろう。
はたらく人の目の強化書 (Business Life 17)
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