誰もがおすすめする有名なビジネス書といえば何が思い浮かぶだろう。
ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』か。
スティーブン・R・コヴィーの『七つの習慣』か。
D・カーネギーの『道は開ける』か。
ちょぼらうにょぽみ氏の『あいまいみー』か。
これらの名著に限らず、昔から読まれ続けている歴史的作品というのはそれだけ濃厚で素晴らしい本なのは間違いない。
読書をする理由は人それぞれであるが、自分を変えたい!成長させたい!という時、多くの方が『思考は現実化する』や『七つの習慣』などの歴史ある有名なビジネス書を手にすることだろう。
そして多くの人が挫折する
しかし、普段読書をしない人がいきなり『思考は現実化する』『七つの習慣』などの歴史的名著を読むと、ほぼ間違いなく挫折する(私は5回挑戦して5回挫折した)。
ページ数の多さ、文字の多さ、そしてその濃すぎる内容に思考が追いつかず、ほとんど「何を言っているのかわからない」状態に陥ってしまうのだ。
この名著を読んで自分を成長させるぞ!と意気込んだものの、その難解さから途中で挫折して本棚に眠ったままになっている方も多いはずである。もちろん私もその一人だった。
自己啓発本を読んで自分を成長させたい!という気持ちは本当に素晴らしいことだ。
しかしせっかく「読書をしよう」と思っても、いきなり難しい本を読んでしまうと「ああ、やっぱり読書ってつまらないなあ」となって読書から余計に遠ざかってしまう可能性が高い。
それでは非常に勿体無いのだ!
そこでぜひ読んでいただきたいのが名著の漫画版なのである。
なぜ漫画版が良いのか?
現在、非常に多くのビジネス書が漫画版として出版されている。
主な理由として
①普段読書をしない人たちが手に取りやすいように
②本を読むのが苦手は人にもわかりやすいように
ということが挙げられる。
つまり漫画版というのは、難解な名著をとっても読みやすくして、初心者にも優しくわかりやすいように説明してくれているもの、ということだ。
最高ではないか。
カルピスの濃厚な原液を、水で薄めて飲みやすくした「カルピスウォーター」のようなものだ(ちょっと違う)。
さらにストーリー仕立てになっているので純粋に楽しく読める。まさにビジネス書入門にうってつけの本というわけなのである。
漫画だからってなめてはいけない
しかしマンガとなると「内容が超薄そう」という印象を受ける方もいるだろう。
そのような方にこそ、一度読んでみていただきたい。その考えが間違っていたことがすぐにわかるはずである。
漫画版は原著の特に重要な部分を抜き出し、それをわかりやすくして提供してくれているものだ。読書が苦手な人にとってこんなにありがたいことはない。
また中には「名著をマンガで読むのはちょっとダサい」「初心者丸出しで恥ずかしい」と思う方もいるだろう。
私もかつてはそうだった。
しかし断言しよう。
難しい原著を読んで全然理解できないより100億倍良い、と。
恥ずかしい、とためらっている時間がまずもったいない。その間に2回3回と何度でも読めるではないか。
むしろ漫画版を読むことが恥ずかしい、と思っていることが恥ずかしい。
私は今でこそ難しい原著も読めるようになったが、「読みやすさ」と「わかりやすさ」で言えば漫画版の方がはるかに上だ。両方読んでみると漫画版がいかに優れているかがわかる。
漫画のメリットを簡単にまとめてみると、
①気楽に読み始められる
②とても読みやすい
③とてもわかりやすい
④でも重要な点はしっかり押さえてある
⑤ストーリーがあるので楽しく読める
ということになる。
これほどのメリットがありながら、どうしたら読まずにいられようか!
あれだけ難しい本をこれほどわかりやすくするのって本当にありがたいことだ。
そして原著へ
名著の漫画版は、ビジネス書の入門として素晴らしいものだ。
しかし、それで終わらせてしまってはもったいない。
漫画を読んで原著の伝えたいことがつかめてきたなら、今度は原著そのものを読んでみよう。
するとどうだろう。内容を把握している分、以前よりずっと読みやすくなっているのだ。
初めてこの体験をしたとき本当に驚いた。「あれ!?いつに間にか原著も読めるようになってるやん!」とテンションが上がった。
当然ながら、原著には著者の伝えたかったこと全てが詰まっている。
「難解なものを理解しようと頭を働かせて読む」という行為をすると、内容が頭に残りやすい。
漫画だけで終わらせず、続いて原著を読むことでより大きな力を得ることができるだろう。
以下の5作品は、そんな名著の漫画版の中でも特にオススメしたいものである。
楽しく読めるし、本当に為になる。読んで損、ということはまずないだろう。
参考にしていただければとても嬉しい。
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