【ラノベおすすめ120選】不朽の名作から面白い人気最新作を一挙紹介【2021】

面白いおすすめライトノベルを120作品に厳選した。

『120選って全然厳選されてないじゃん』と思われるだろうが、これでも頑張って厳選した方なのだ。

ラブコメ、ファンタジー、異世界もの、SF、俺tueee系、など、ジャンルは問わない。

とにかく面白いライトノベルであればなんでもありとする。

 

もし、

「おいおい、この名作が入ってないじゃないか!」

と思ったらコメントください。

早速読んで、随時追加していきます。

 

目次

1.『オリンポスの郵便ポスト』

 

第23回電撃小説大賞《選考委員奨励賞》受賞作品。

オリンポス山の天辺にあるというその郵便ポストに投函された手紙は、神様がどこへでも、誰にでも届けてくれるという噂があった。

そんな星で長距離郵便配達員として働く少女・エリスが、機械の身体を持つ改造人類・クロと一緒にオリンポスの郵便ポストを目指す、という物語だ。

「雰囲気がいい」「世界観が素敵」なんてありきたりな言葉しか出てこないが、一度読んでいただけたらきっとこの「良さ」が伝わるはず。

エリスとクロの掛け合いも楽しく、バトル要素もあったりと最後まで目が離せない展開となっている。

嬉しいことに続編『オリンポスの郵便ポスト2 ハロー・メッセンジャー』も登場した。

これから先も楽しみで仕方がない。

2.『86―エイティシックス―』

 

第23回電撃小説大賞《大賞》受賞作なのも納得なのである。とにかく面白い。

SF戦争ものにボーイミーツガールを盛り込んでおり、そのバランスが絶妙。

重厚な戦闘描写に加え、中二病心をくすぐるセリフ回し、目が離せないストーリー展開の連続に一気読みは避けられないのだ。

ハヤカワ文庫SFから出版されていてもなんの違和感もない。

一巻を読んだ後すぐに続巻をまとめ買いしてしまった、いま猛烈にオススメしたいライトノベルである。

3.『ひげを剃る。そして女子高生を拾う』

 

まずタイトルが謎に包まれている。どういうことだ、と。

しかもサラリーマンとJKのラブコメというんだから、手を伸ばして良いものかと悩んだ。

が、いい意味で予想を裏切られてしまった。

どことなく文芸作品の気品があり、思っていたようなラブコメしたラブコメではなく人間ドラマに近い仕上がりになっている。

しかもピュアピュア。いわゆる「オタク向け」というより「大人向け」な作品だったのだ。

全国のサラリーマンに一度読んで見てほしい、と思えたライトノベルだった。

4.『優雅な歌声が最高の復讐である』

 

タイトルと表紙絵からある程度は予想していたが、まさかここまで良い話だとは。

怪我によってサッカーを辞めてしまった少年は、転校してきた歌姫・瑠子と出会い、心の中に少しづつ変化が芽生えていく。

という一見よくありがちな青春ボーイミーツガールであるが、その通りに良い青春ストーリーである。

ネットでの評価が高いのも納得の名作ライトノベル。

読み終えたら、「自分は何が好きで、何をしたいか」をもう一度思い出してみよう。

5.『白翼のポラリス』

 

言うなれば「戦闘機ボーイミーツガール」。

読む前は、かの有名な『とある飛空士への追憶』っぽいお話かなとも思ったが、また違うタイプの良い作品だった。

それでも『とある飛空士への追憶』がお好きな方は読んで損はなし。

結局、主人公が成長していく物語っていうのは心揺さぶられるし、主人公以外のキャラクターの作り込みもすごく好みだ。

続編を読みたい気持ちもあるが、このまま一巻完結で綺麗に終わらしてほしい、とも思う。

6.『賭博師は祈らない』

 

ある理由から、奴隷の少女を手に入れてしまった賭博師ラザルス。

声も感情も失ってしまった奴隷少女・リーラを仕方なくメイドとして雇うことになったが……。

ギャンブルシーンのハラハラドキドキもなくはないが、それよりも主人公とリーラの心の変化と成長を見守る物語だ。

そしてとにかく奴隷少女・リーラが可愛い。これだけでも読む価値大アリである。

この記事を書いた時点(2018/08/12)で、4巻まで出ているが、面白さはうなぎ登りだ。

7.『読者と主人公と二人のこれから』

 

もしも。

あなたが愛読する小説の中のヒロインが、実際に目の前に現れたらーー。

そんな夢見たいな出来事がこの小説では綴られていく。

 

これぞ、王道の胸キュン青春ラブストーリーだ。

表紙から溢れ出る透明感の通り、ドロドロとした展開はなく最後まで爽やかな青春恋愛小説である。

甘酸っぱい物語が好きな方なら必読であるが、「ああ、もう自分はこの頃には戻れないのか……」と切なくもなる。

まあ、戻れたところでこんな奇跡が起きるわけないのだが。

8.『月とライカと吸血姫』

 

有人宇宙飛行がまだ成功してなかった時代。

人間の代わりに実験に選ばれたのは、動物ではなく吸血鬼の少女だった。

有人宇宙飛行を目指す作品はいくらでもあるだろうが、そこに「吸血鬼」を織り交ぜる作品となるとグッと希少になる。

というかこの作品以外にあるの。

宇宙開発の実験に吸血鬼を取り入れるという絶妙な発想だけでも読みたくなるが、ストーリーだって面白いんだから読むしかないのだ。

9.『君死にたもう流星群』

 

ライトノベル屈指の傑作『雨の日のアイリス』の著者・松山剛さんによる「夢」ラノベ。

完全に著者買いであったが、大正解であった。

『世界一美しいテロ』と呼ばれた現象で、唯一犠牲者となった少女を救うため、過去に行き運命を変えようとする物語である。

『君の名は。』や『シュタインズゲート』など、「少女を救うために過去に戻り運命を変える」展開が好きなら必見だ。

10.『錆喰いビスコ』

 

とにかく熱量が凄まじい。

最初から最後まで怒涛の勢いで物語が進み、気がつけば息を切らせながら読み終わってしまった、という感じだ。

ライトノベルといえばそりゃ美少女の登場は必須であるが(?)、なんと本書は男の為の男の物語であり、美少女が出る幕など存在しない。

にも関わらず、怒涛の勢いで読ませてしまうこの勢いよ。好きだ。

少年ジャンプにあるような漫画をそのままラノベにしたような、少年たちの成長と友情の冒険譚である。

11.『最強同士がお見合いした結果』

 

敵対国の最強戦力である2人がある理由でお見合いすることになったラブコメファンタジー。

この2人、戦闘力的には最高であるのだが、恋愛に関しては最高に弱者。

つまり、超ポンコツなのである。

しかも二人ともポンコツなので、ポンコツとポンコツが組み合わさって最強のポンコツとなるのである。

そのダメダメ描写と戦闘力とのギャップが面白く、この二人の行く末を見守っていきたい、と思わせてくれる作品だ。

12.『14歳とイラストレーター』

 

ラノベ作家ではなく、ラノベのイラストレーターの日常を描いた希少な作品。

イラストレーターという職業の業界事情やリアルな生活について知ることができつつも、しっかりラノベに落とし込んでいるので読みやすく楽しさ満点だ。

イラストレーターを目指している方や、そのほかクリエイターを目指している方にもおすすめ。

お仕事小説として素直に楽しめるだろう。

にしても、最近の14歳はすごいなあ……(羨ましいなあ)。

13.『美少女作家と目指すミリオンセラアアアアアアアアッ!!』

 

タイトルの勢いそのままに、キャラの濃いキャラクターたち(変態ばかり)が織りなす青春お仕事ストーリー。

ハイテンションなギャグ満載で笑えるんだけど、なぜかジーンと涙腺にくる部分もあって、その辺のバランスが絶妙だ。

ラノベ作家ものの作品は増えているけれど、その中でも頭一つ抜けて面白い。

著者は『 俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している』でお馴染みの春日部タケル先生。

そりゃあ面白いはずだ。

14.『終奏のリフレイン』

 

歌唱人形(オルドール)といわれる機械が普及した世界が舞台。

機械しか愛せない少年・タスクと、自らを歌唱人形だという少女・リフレインの出会いを描く。

まず、スチームパンク・ファンタジーの世界観が最高だ。なにこの雰囲気たまらない。

リフレインも超可愛いし、でもポンコツで、そこがまた可愛くて。

雰囲気もキャラクターもテンポも良いボーイミーツドール。

これだけ面白く設定がしっかり練られているのだから、続編をどんどん出版してほしい。

15.『ガーリー・エアフォース』

 

『なれる!SE 2週間でわかる?SE入門』でおなじみの夏海公司さんの美少女戦闘機もの。

と言っても、ただの戦闘機擬人化ものじゃあないのさ。

人類を攻撃する謎の飛行体ザイと、それに対抗するため造られた戦闘機の操縦機構の少女たちの戦いを描く。

戦闘機というマニアックな要素を盛り込んだ王道のボーイミーツガールなのだ。

純粋に引き込まれるし、続巻からさらに面白くなってくる。

現在9巻まで発売されているが、表紙絵の女の子が毎回可愛い。

表紙を見て、あなたの好みの女の子が一人でもいればぜひ読んでみよう。

16.『クラスのギャルとゲーム実況』

 

実に今時のラノベだ。

ゲームの腕はあるのだがゲーム実況者としては底辺の主人公。

ゲームド下手だが有名な大人気実況者であるクラスのギャル。

そんな二人が出会い、お互いに成長しながら次々に美少女に巻き込まれていくハーレム実況ラノベだ。

実に羨ましい。

ゲーム実況している方はもちろん、ゲーム実況をよく見る方も大いに楽しんでいただける内容だ。

自分もゲーム実況したくなってくる。

17.地球最後のゾンビ -NIGHT WITH THE LIVING DEAD-

 

ゾンビものの傑作だ。

と言っても、ゾンビが襲ってくるようなパニックモノではない。

ゾンビパンデミックにより、人類はほぼ全滅していた世界。

荒廃した東京をひとりさすらう少年ユキトはある日、ある理由のため北海道を目指し旅をしている少女エコと出会う。

生きながら死ぬ理由を探しているユキトと、死につつも全力で生きようとしているエコ。

対照的な二人が交わった時、そこのどんな変化が訪れるのか。

彼らの旅の行方を見届けてほしい。

18.『雪崎光は俺にラブコメを教えたい』

 

漫画家志望の少年・九条千秋はいつも一次選考落ち。

そこで、同じクラスの売れっ子漫画家の超絶美少女・雪崎光のアシスタントとなり漫画について教えてもらうことになる。

すると、彼女の身体に触れるたび”心の声”が聞こえるようになってしまい……という羨ましすぎる青春ラブコメ。

雪崎光も抜群に可愛いのだが、お兄ちゃん大好き全開の妹も可愛すぎる。

こんな二人に挟まれてまともな漫画がかけるのだろうか。

19.『スカートのなかのひみつ。』

 

決していやらしい作品ではない。誤解しないように。

ただ一言、青春グラフィティの傑作だ。

圧倒的な疾走感と熱量で、最初から最後まで一気に駆け抜けてしまう面白さがある。

ある理由からネタバレになってしまうので内容は書けないが、もう純粋に良い青春物語なので騙されたと思って読んでほしい。

そして読んだ者同士で大いに語りあいたい。

20.『蒼穹の騎兵グリムロックス ~昨日の敵は今日も敵~』

 

長年戦争を続けた敵国同士が和解のために学校を設立した。

ダガシカシ。

急に仲良く学校に通えるわけもなく、敵国同士である少年少女は火花を散らす。

まさに「昨日の敵は今日も敵」なわけだが、読んでいて実に微笑ましいというか、良い青春をしている。

時にアツく、爽快感のある展開もあり、最後まで一気読みさせる筆力もある。ぜひ続刊を読みたい。

21.『Hello,Hello and Hello

 

第24回電撃小説大賞《金賞》受賞作。

ある事故をきっかけに、1週間毎に過去の自分の存在がなかった事になる少女・由希の物語。

1週間毎に、世界から自分の存在・記憶・記録が消されてしまうなんて、考えるだけでも恐ろしいことだ。

物語の流れ、伏線の回収も丁寧でとても読み心地が良い。だんだんと明かされていく真実に一気に読まされてしまった。

しかし、切なすぎる。

22.『ぼくたちの青春は覇権を取れない。 ‐昇陽高校アニメーション研究部・活動録‐』

 

どう見ても学園ラブコメだけど、中身はなんと「日常の謎」もので驚いた。

つまり殺人の起きない(人の死なない)ミステリー小説だ。

起こる事件は全てアニメにまつわるもので、アニメ好きならニヤニヤしてしまうネタも多い。

ライトミステリーにアニメのネタを思いっきり取り入れた発想だけでも面白いし、実際内容もよくできている。

アニメもミステリもどちらも好きだ!という方には最高の一冊だろう。

23.『瑠璃色にボケた日常』

 

「お祓い」と「お笑い」の物語。

いかにもラブコメっぽいが、実は霊能バトルもの。

コメディ要素もあるけれど、シリアスで熱い展開も多く予想を裏切られることになる。

テーマは重めがだ、ところどころに挟まれる独特の漫才やボケのおかげでバランスの良い仕上がりに。

霊に対しての考え方も新鮮で、妙に心に残る作品となっている。

24.『ちょっぴり年上でも彼女にしてくれますか?~好きになったJKは27でした~』

 

15歳の男子高校生と27歳のOL、という男の夢が詰まった年の差カップルのラブコメ。

終始イチャラブ展開が続き、年上ヒロイン好きには悶絶の一冊となっている。

年下好きの方もこれを読めば年上の魅力に目覚めるはずだ。

末長く爆発してほしいが、次巻が気になる程面白いので困るなあ。

25.『誰が為にケモノは生きたいといった』

 

ベテラン作家の榊先生というだけあって流石の安定感。安心して楽しむことができる。

上官殺しの罪で絶対流刑の地『棄界』に送られた魔術猟兵の主人公が、湖で溺れかけていたところをケモノ少女に救われて……という王道サバイバルファンタジー。

おなじみ(?)のクッ殺女騎士も登場するし、テンポも会話劇も良い。

とはいえ緩すぎず、一定の緊張感とシリアスな雰囲気が漂い読む手を加速させる。

これもまた、次巻がとても気になるシリーズの一つだ。

26.『コップクラフト』

 

おっさん刑事と異世界の美少女コンビが活躍する、ファンタジーハードボイルド。

海外ドラマのような雰囲気とテンポとノリでサクサク軽快に読める。

純粋に面白いとしか言いようがないし、ヒロインのティラナがどうにもこうにも可愛すぎる。

コンビの会話もどこか海外映画っぽくていい。

一巻めからめちゃめちゃ面白いのに、巻を追うごとにもっと面白くなってくる。いい作品だ!!

27.『ノーゲーム・ノーライフ』

 

「ゲームですべてを決められる世界」に強制召喚されたゲーマー兄弟の物語。

特殊なゲームでの駆け引きが多く登場し、心理戦・頭脳戦が好きな方にはもってこいの作品だ。

アニメ化もされているが、今作に限っては小説版の方が面白みがある。アニメをみた方もぜひ小説版を。

28.『ガンゲイル・オンライン』

 

銃撃戦の楽しさを満喫できる、もう一つのソードアートオンライン。

正直、本家SAOよりこちらの方が面白いと感じてしまう。

とにかく銃撃戦のハラハラドキドキを存分に堪能できるのだ。そして文章がうまい。

著者の時雨沢恵一さん自身がガンマニアということもあり、銃器好きならたまらないマニアックな描写も多く登場する。

さてこの一巻では、主人公のレンが「スクワッド・ジャム」というチームバトルロワイアルに出場し優勝を目指す。

はたして優勝するのはーー。

29.『この素晴らしい世界に祝福を!』

 

とんでもないドジで死んでしまった少年が、女神の力で異世界に転生させられるドタバタコメディ。

ギャグ系異世界モノの最高峰だ。

アニメも大ヒットしたのでご存知の方も多いと思うが、原作もすこぶる面白い。

中心となる4人のキャラクターが立っていて、キャラクターラノベのお手本のような作品である。

原作を読んでからアニメをみると、声優さんのハマり具合がよくわかる。逆にアニメを見てから原作を読むと、完全に声が脳内再生されてこれまた面白い。

30.『スレイヤーズ』

 

不朽の名作。ファンタジー小説の金字塔であり、「ライトノベルの最高傑作」と呼ぶ人もいる。

ライトノベルの中でも昔の作品の部類に入るが、今読んでも色褪せぬ面白さを誇る。

面白いラノベを読みたかったらまず手に取るべき作品なのだ。

久しぶりに読み返すと、いかにこの作品が完成されているかがよくわかる。

これぞ、ラノベのなかのラノベ。

31.『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』

 

2016年にアニメ化されており、シリーズ累計発行部数が100万部を超えている人気作である。

過去のトラウマで「リアルとゲームは別物」と考えるようになった男子高校生・西村英騎がゲーム内で結婚したのは、現実とゲームの区別がつかない玉置亜子だった。

亜子の更生のために周りが振り回されるという展開で、ネトゲを少しでもしたことのある方であれば「あるある!」と共感できる部分が多いだろう。

ヒロインである亜子が重いということでもよく知られている作品だが、重いだけではなく可愛らしく表現されているのも大きな見どころだ。

32.『ゴブリンスレイヤー』

 

「このライトノベルがすごい!2017」の新作部門で1位を獲得している。

故郷の村をゴブリンに滅ぼされた恨みから、ただひたすらにゴブリンのみを狩る青年の物語である。

ストーリー自体はとてもシンプルでありながら、その細かな描写で魅力的な世界観を存分に表現している。

ゴブリンというと簡単に倒せそうなイメージだろうが、本作では残忍で狡猾な化け物として描かれている。

そのため、ギリギリの戦いとなることも少なくない。臨場感あふれる描写がドキドキハラハラとさせてくれる。

33.『俺もおまえもちょろすぎないか』

 

タイトルの通り、「ちょろい」男女のラブコメである。

ちょろい少年・星井出功成とちょろい少女・初鹿野つぶらが付き合っていくことになるのだが、最初から最後まで甘々な王道ライトノベルとなっている。

ヒロインであるつぶらが可愛いという声はもともと多いのだが、本当に嫌味な感じがなく、可愛らしい少女で応援したくなってしまう。

通常、ラブコメものでは読者が嫉妬してしまうといったケースも少なくないのだが、本作に関してはそういった心配はないだろう。

基本的に登場人物がもれなくちょろいため、自然と応援したくなってしまうのだ。

34.『弱キャラ友崎くん Lv.1』

 

第10回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作である。

人生をクソゲーと称する日本屈指のゲーマー友崎が、同じゲームをしていた学園のヒロイン日南葵によって人生というクソゲーに向き合っていく物語だ。

最初のうちは少し重たく、なかなか登場人物への感情移入というのも難しい。

ただ、読み進めていく中で成長が感じられたり、魅力が見えたりするとそこからぐっとハマっていくタイプの作品だ。

ライトノベルという形ではあるものの、ある種の自己啓発本と言える部分もあるかもしれない。

人生はクソゲーだと思っている人にこそ読んでもらいたい作品だ。

35.『ゼロの使い魔』

 

シリーズ累計680万部、言わずと知れたライトノベルの金字塔である。

平凡な高校生である平賀才人はある日突然、魔法使いであるルイズによって異世界へ召喚されてしまう。

涙あり、笑いあり、恋あり、冒険ありという盛りだくさんの作品となっている。

ルイズは、ツンデレの祖といっても過言ではない。元祖ツンデレの言動を楽しめる。

才人はルイズから理不尽な扱いを受けることも多いが、努力を積み重ねて前を向いていく姿勢に好感が持てる。

キャラクターやストーリー展開はもちろんだが、読みやすいというのも本作の魅力のひとつである。

36.『あやかしがたり』

 

妖怪やもののけなどが「あやかし」と呼ばれる江戸時代。

大久保新之助は故郷の山手藩への帰郷の途中、ふくろう、ましろと出会う。

ライトノベルというと言葉の響きから軽いものと思われがちだが、そう思っている人にこそ読んでもらいたい。

いい意味で期待を裏切ってくれる。文体には重厚感があり、その重厚感が心地よい。

あやかし、江戸時代、剣術……と高まる要素ばかりの作品である。

全4巻とコンパクトにおさまっているため、手も出しやすいだろう。

ライトノベル作家など同業者からも高く評価されており、まさに必読の作品となっている。

37.『ロードス島戦記』

 

呪われた島、ロードスを舞台に繰り広げられる英雄たちの冒険を描いた作品である。

1988年刊行と古いものの、ライトノベルからのメディアミックスの先駆者とも言える作品だ。

ジャンルを一言で言ってしまえば、「王道ファンタジー」だろう。

剣に魔法、エルフにドワーフなどファンタジーと言えば誰もが思い浮かべるような要素が詰め込まれている。

だが、ストーリーの展開は先が読めないため、最後までワクワクしながら読み進めることができる。

どのキャラクターにも愛すべきポイントがあり、登場人物を憎むことができないのも魅力である。

38.『空ノ鐘の響く惑星で』

 

舞台となっているのは、巨大な黒い柱「御柱(ピラー)」がそびえたつソリダーテ大陸。

それにまつわるさまざまな人物たちの物語を描いている作品だ。

中世をモチーフとした異世界にSF要素がプラスされており、その世界観だけでも高まるものがある。

12巻に外伝1巻と長編になっているのだが、最初の1巻で切らずに読み進めてほしい。

というのも、1巻はかなりスローペースでストーリーが展開していくのだ。

スピーディーなストーリー展開に慣れている人にはもどかしいかもしれないが、この壮大な世界観とストーリーを理解するには必要不可欠なのである。

39.『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』

 

「早く大人になりたい」と願う女子中学生の山田なぎさは、自分のことを「人魚」だと言い張る海野藻屑という転校生と親交を深めていく。

タイトルに「砂糖菓子」と入っていることもあり、女子高生の萌えを描いているかのように思う人もいるだろう。

ただ、そう思わせておいて、蓋を開けてみるととんでもない作品である。

ジャンルとしてはサスペンスで、グロテスクなストーリー展開が印象的だ。

虐待する親、それでも親をかばおうとする子ども、引きこもり……社会風刺とも言えるようなリアルが詰め込まれている。いろんな意味で衝撃を受ける作品だ。

40.『されど罪人は竜と踊る』

 

第7回スニーカー大賞〈奨励賞〉受賞作である。つい最近、アニメ化もされているので知っている人も多いだろう。

「咒式」(じゅしき)という科学と魔法が融合した独特の技術を使う咒式士たちの物語である。

「日本で最初の暗黒ライトノベル」「暗黒ライトノベルの始祖にして最終作」とも言われている作品で、基本的にはダークファンタジーだ。

咒式に関しては難しい部分もあるのだが、読み進めていくうちにクリアになっていく。

咒式を使ったバトルシーンはやはり迫力がある。

文章には結構なクセがあるものの、そのクセにハマる人も続出している。

41.『僕の学園生活はまだ始まったばかりだ!』

 

勉強以外の才能にあふれるぼっちの少年高橋が、性格以外完璧な美少女佐藤をサポートし、さまざまな部活動の悩みを解決していくという学園コメディ作品である。

この手の作品となるとラブコメを想定する人も多いだろうが、あいにくこの作品には恋どころか友情もない。

だが、それがいいのだ。基本的にはクセのあるギャグ作品なのだが、「なるほど、こういう青春もありなのか」と思わせてくれる。

ちなみに、登場人物はすでにお察しの通り、一般的なよくある名前だ。こういったところで下手に奇をてらっていないところも好感が持てる。

42.『“文学少女”と死にたがりの道化』

 

高校3年生の天野遠子とその後輩である井上心葉のいる文芸部に、ある日、恋の相談が持ち込まれる。

これが思わぬ事件へとつながっていく。作品としては文体も含めてかなり読みやすい部類に入るかと思う。

ただ、ストーリー自体はヘビーである。太宰治の人間失格を軸としてストーリーが展開していくのだが、切なさもありつつ、大切な何かを思い出させてくれる作品だ。

申し訳程度に太宰治の人間失格を出しているのではなく、しっかりと咀嚼し、消化した上で用いているところに感心する。

これをきっかけに他のシリーズも読みたくなるはずだ。

43.『オレと彼女の萌えよペン』

 

熱血バトル漫画家を目指す男子高校生、君島泉は技術を磨くためにプロ漫画家である生駒アギト先生のアシスタントをすることになる。

主人公とヒロインが合作で連載を目指すストーリーなのだが、主人公、ヒロインともに漫画への向き合い方が素晴らしい。

この作品は1巻で完結してしまうのではないかというほどに起承転結が明確なのだが、きちんと続編がある。

よく1冊にまとめることができたなと感心してしまうほど詰め込まれているので、読み応えも抜群である。

勢いがあるため、読み始めるととまらなくなるところもまた魅力である。

44.『9S<ナインエス>』

 

超人的な能力を持つ美少女と超人的な武術力を持つ少年が出会い、事件に巻き込まれているというストーリーである。

ジャンルとしてはSFになるかと思うが、いわゆる「厨二」的な要素の多い作品である。

いろいろと盛り込み過ぎると設定などに読者がついていけなくなることがあるのだが、この作品はそのあたりのバランスがよく、とても読みやすく仕上がっている。

文章が読みにくくて挫折するということはほぼないと思っていい。

基本はSFだが、アクションや恋愛といった部分もあるため、飽きることがない。展開も早く、サクサク読み進められる。

45.『AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~』

 

夜の校舎に忍び込んだ佐藤一郎が青いローブを身にまとった美少女と出会い、その美少女に振り回されるという物語である。

タイトルから壮大なファンタジーを思い浮かべた人も多いだろうが、実際に読んでみると非常に現実的である。

不登校やいじめ、スクールカーストといったものも出てくるため、現代風刺が効いている作品とも言えるだろう。

ライトノベルや漫画では許されるものも、リアルに持ち込んでしまうと許されないというシビアさを改めて痛感させられる。

1巻で完結していることもあり、とても手に取りやすい作品だ。

46.『人類は衰退しました』

 

基本的には、主人公である「わたし」が妖精さんによるドタバタに巻き込まれていくというストーリーとなっている。

作品全体にパロディやオマージュがちりばめられており、シニカルな作風となっている。

妖精さんがとにかく可愛らしく、その言動には癒されること間違いなしである。

ただ、真理を突くような発言もあり、癒されるだけではなく考えさせられる作品でもある。

最後まで読むことによって張り巡らされていた伏線に気づき、インパクトのあるタイトルの意味もストンと腑に落ちるだろう。

今の時代を生きる人間だからこそ読むべき作品である。

47.『森の魔獣に花束を』

 

名家に生まれた内気な少年クレヲは、禁断の森の中で魔獣の少女ロザリーヌと出会う。

ふたりの関係を描いていくストーリーなのだが、この作品ではチープなイチャイチャといったものは描かれない。

むしろ、おとぎ話のような上品なラブストーリーだと言えるだろう。少しずつ変わっていくお互いの気持ちを読者は微笑ましく見守っていくことになる。

もちろん、笑いあり、涙ありと緩急もしっかりとついている。

最後まで読み終わってから、タイトルを見直すと心の中に温かいものが広がっていくだろう。

王道ファンタジーでありながら、綺麗にまとまっている。

48.『雨の日のアイリス』

 

アイリスは家政婦ロボットして博士と一緒に幸せな日々を過ごしていた。

だが、幸せな日々は一転し、アイリスは他のロボットたちと生きる意味を見出していく。

この作品の魅力は、その大きなギャップだろう。

というのも、最初のうちは本当にほのぼのとした日常が描かれており、自然と頬が緩んでしまう。

しかしながら、それが一瞬で終わり、絶望の底へと突き落とされるのだ。そこから這い上がっていく描写が熱い。

絶望からの救いあるラストにかけては、誰もがカタルシスを覚えるだろう。

うっかり人前で読んで泣きそうになったという読者も多いようだ。

49.『ある日、爆弾が落ちてきて』

 

タイトルとなっている作品を含めた短編集である。どれも時間をテーマにしたものであり、どことなく切なさを感じるものが多い。

ライトノベルにもいろいろなものがあるが、「ライトノベルで短編集を読むならこれを読め!」といった具合に名前がよく挙がる作品である。

それぞれの短編がひとつひとつ長編になってもおかしくないくらいの深みが感じられる。

いわゆるボーイ・ミーツ・ガールの作品でもあるのだが、ちゃらちゃらした感じやくどさといったものはない。

10年以上前の作品なのだが、あの時代だからこそ書けた作品とも言えるだろう。

50.『終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?』

 

人間が滅びた世界で、人間の代わりに獣と戦う妖精兵と呼ばれる少女たちを青年が救うストーリーである。

アニメ化もされており、シリーズ累計発行部数は65万部、シリーズ累計電子書籍ダウンロード数は10万という超がつくほど有名な作品だ。

タイトルからして好き嫌いがわかれるとは思うが、タイトルでチープなライトノベルを想像した人ほどこの作品にハマるだろう。

その世界観は思っている以上に壮大で、深みがある。

切なさややるせなさだけではなく、優しさも感じられる。このあたりのバランス感覚は秀逸としか言いようがない。

51.『俺が生きる意味 -放課後のストラグル-』

 

見えない壁によって外部と隔離された学校を舞台にしたパニックホラーである。

学校内に人喰いの化け物が出現し、人がバンバン死んでいく。

人がバンバン死んでいくだけではなく、化け物の描写がおぞましい。生徒たちの緊張感や恐怖といったものもしっかりと表現されている。

パニックホラー作品としては、申し分ない仕上がりだ。

作品としての区切り方も非常にうまく、次が気になるところで終わっているところもにくい演出だ。

52.『明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。』

 

ぼっちの少年が寿命と引き換えに、少女を救う。

その後、なぜか人格が乗っ取られてしまい少年の人生が大きく変わっていくというストーリーだ。

この作品のストーリー自体は重いたい部類に入る。だが、それを明るいキャラクターたちがいい具合に中和してくれるのだ。

これがこの作品の魅力とも言えるだろう。実際に、キャラクターたちによって救われている部分はかなり多い。

人格が乗っ取られて交換日記で交流していくのだが、ヒロインと一切会うことなく進んでいくラブコメというのはライトノベルとしてもなかなか斬新である。

53.『脱兎リベンジ』

 

周りからひどい扱いを受ける兎田晃吉と落ち込んでいた漫研の部長、兎毛成結奈が出会い、リベンジを果たすというストーリー。

虐げられている者がリベンジを果たすという時点でカタルシスが味わえるのだが、そのカタルシスのために本当によくキャラクターを動かしていると思う。

ためたものを発散させるからこそのカタルシスなのだが、本当にギリギリまでうまくためている。

一方で、リベンジ後に大きく何かが変わるわけではないといった部分も妙にリアルでいい。

自分の中にくすぶっているものがあるけど下手な夢は見たくないという人におすすめだ。

54.『灰と幻想のグリムガル』

 

名前以外の何も思い出せない暗闇の中、外へ出るとそこにはグリムガルという地があった。

ハルヒロたちはパーティを組み、冒険へと旅立つのだった。

気づいたら異世界にいたという作品なのだが、基本的にこの作品での異世界というのは甘くない。というよりも、かなり厳しい。

ただ、その厳しさを盛っているのではなく、リアルに描いているところが素晴らしい。

最近ではご都合主義の異世界ものが頻繁にアニメ化されているが、ご都合主義を除いた硬派な異世界ものといったところだろう。

浮ついていないところに好感が持てる作品だ。

55.『エスケヱプ・スピヰド(エスケープ・スピード)』

 

第18回電撃小説大賞の大賞作。

戦争のために機械化された最強兵器の少年と孤独な少女の交流、戦闘を描いた作品である。

この作品は戦闘シーンが高く評価されているのだが、戦闘シーンの勢いだけで乗り切る作品ではない。

むしろ、戦闘に至るまでのストーリーをしっかりと積み重ねていくタイプだ。

また、この作品で唸らされるのが作者の言葉のセンスである。

今カタカナで表現しているものを漢字で表現したらどうなるのかといったところが本当に秀逸だ。

奇をてらっているわけでもないのに、意味がわかってかっこいいのは本当にずるい。

56.『バカとテストと召喚獣』

 

「バカテス」という愛称で知られている作品で、アニメ化もされている。シリーズの売り上げは累計730万部を超えている。

科学と偶然とオカルトによって開発された「試験召喚システム」を採用した学園で、最下位クラスが奮闘するストーリーである。

この作品の特徴は、やはりテンポのよさだろう。文章が劇的にうまいわけでもないし、ギャグがキレキレなわけでもない。

それでもサクサクと読めてしまうテンポのよさなのだ。

57.『狼と香辛料』

 

シリーズ累計発行部数は426万部を超えている。

アニメ化もされており、これも超がつくほど有名な作品である。狼の化身である少女ホロと青年行商人のロレンスの珍道中である。

中世ヨーロッパ風の世界が舞台ということもあり、全体的に洒落た感じの作風となっている。

魔法や必殺技などは出てこないものの、その分、キャラクターそのものに深く入り込むことができる。

意外に思われるかもしれないが、商取引を含めた経済についても深く掘り下げられている。

ストーリーを楽しみながら経済の勉強もできる一石二鳥の作品である。

58.『WORLD END ECONOMiCA I』

 

前人未踏の地に立つことを夢見る少年ハルが、資金を集めるべく株式市場に手を出すというストーリー。

月面と金融ということで、言ってしまえば経済SFといったところだろうか。

ボーイ・ミーツ・ガールもあり、中身もボリュームも圧倒的である。

株式についてよく知らないどころか経済についてわからないことだらけという人でも理解を深めながら読み進められる作品だ。

株式投資ということで盛り上がりに欠けそうだと思う人も多いだろう。

だが、SF要素もあってか思っている以上に盛り上がるし、熱い展開に興奮を隠せなくなる。

59.『ようこそ実力至上主義の教室へ』

 

最新設備に毎月支給される電子マネー、髪型や私物の持ち込みもOKで、就職先や進学先の希望にはほぼ100%応えてくれるという全国屈指の名門校を舞台に、新入生のひとり綾小路清隆が陰謀や策略に巻き込まれていくストーリーだ。

生徒にとって圧倒的に不利な状態を奇策で回避していくのだが、ストーリーの中に何重ものどんでん返しが盛り込まれている。

シビアな作品ではあるものの、だからこそその中で名言も多く見つかる。

学生さんはもちろん、かつて学生だった大人でも楽しめる作品だろう。特に、現役学生からの反応がいいようだ。

60.『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』

 

アニメ化もされており、「ダンまち」という愛称で呼ばれている作品だ。

登場するキャラクターの服装でも話題になった。駆け出し冒険者の少年ベルは絶体絶命の窮地を女性冒険者に助けられ、そのまま一目惚れ。

彼女に見合うべく強くなるために努力していくのだが、その中で騒動に巻き込まれる。

ストーリーとしては主人公が成長していくという王道もの。ただ、そこにRPGのような世界観が合わさることによって一気に面白味が増す。

最初からハーレムというわけではなく、主人公がハーレムを目指しているという部分は潔さすら感じる。

61.『ウィザーズ・ブレイン』

 

永遠の冬に閉ざされてしまった22世紀末の地球。

そこでおこなわれる魔法士たちによる世界の変革を複数の視点から描いている作品である。

ひとりを救うために大勢を犠牲にするのか、大勢を救うためにひとりを犠牲にするのかといったテーマは考えさせられる。

想像を絶するような過酷で残酷な世界の中で、必死に生きなければいけない人間の無力さといったものを感じることができる。

そのシーンでそのセリフだからこそ響くといった部分も多く、よく考えられていている。完成度の高い作品と名高いが、まさに名に恥じぬ仕上がりである。

62.『空ろの箱と零のマリア』

 

中途半端な時期にやってきた転校生は圧倒的な美少女だった。

その美少女が主人公に宣戦布告をするのだが、言ってしまえばこの作品はループものである。

ループものを愛する人は読んでおいて損はないだろう。絡まった複数の糸を1本1本ほどいていくようなカタルシスを味わうことができる。

1冊で完結していてもおかしくない終わり方ではあるものの、やはり読んでいると次が気になってしまう。

盛り込まれ過ぎていない設定、意外性のあるオチといった部分も本作の魅力で、読みやすさに一役買っていると言えるだろう。

63.『六花の勇者』

 

魔神復活のとき、6人の勇者が集結し、魔神を打倒すると言われていたが、実際には7人目の勇者が紛れ込んでいたというストーリーである。

アニメ化もされており、有名な作品である。

いかにも王道のファンタジーといったところだが、実際に読み進めてみるとミステリーの要素がかなり強い。

これが本作の魅力と言えるだろう。トリックを解いていくというよりは、解決までの過程をハラハラしながら見守るといった作品である。

7人目の勇者が誰なのか予想したもののハズレていたという読者も多い。最後まで緊張感や緊迫感を楽しめる。

64.『戦う司書』

 

図書館の本に死者のすべてが収められる世界を舞台に、戦う司書である武装司書たちとそれに対立する神溺教団の戦いを軸とした作品である。

明確な主人公はおらず、ストーリーごとに主人公が変わるといった感じだ。そのため、常に新鮮な気持ちで読み進めることができる。

独特の世界観に加えて、登場人物が独自の魔法を使って戦うため超能力バトルのようなワクワク感も楽しめる。

アニメ化もされている作品なのだが、アニメでダメだったという人もいるだろう。

アニメがダメなわけではないものの、そういう人にも改めて読んでもらいたい作品だ。

65.『藍坂素敵な症候群』

 

何かを病的に好きになってしまい、その充足感にたまらない興奮を覚える症候群とそれを治療する医術部の物語である。

タイトルからすると、結構ほのぼのとしたものを思い浮かべる人も多いだろう。

確かにそういったシーンもないわけではないのだが、「症候群」というだけあって狂気的なシーンもかなり出てくる。

そもそもこの作品の作者に関しては、グロがひとつのキーワードになってくる。

1巻のみでも綺麗にまとまっているが、ラストの主人公に関しては賛否が別れるところだろう。

ハマる人にはハマる……そういう作品だと思う。

66.『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』

 

ひねくれ高校生が「奉仕部」という部活に入れられてしまい、そこから始まるラブコメを描いている作品である。

タイトルが長いこともあり、「はまち」「俺ガイル」と呼ばれることもある。

アニメ化もされており、有名作、大人気作である。

素直ではないひねくれ者が活躍する作品なわけだが、共感できるポイントが多いということでも評判になっている。

ぼっち経験のある人、ひねくれている人であれば、よりいっそうこの作品に入れ込むことができるだろう。

キャラクター同士の掛け合いは面白く、かつ、名言もたくさん散りばめられている。

67.『疾走れ、撃て!』

 

「ダイダラ」と呼ばれる敵に対応するため、中学校を卒業した者は学生兵士、通称「学兵」として徴兵される。

その中の少年を主人公とするストーリーである。

作者曰く「軍事コメディ」とのことなのだが、コメディとは言いつつも文体もストーリーも結構重たい感じではある。もちろん、笑える部分もある。

近未来の日本が舞台とはなっているものの、感覚としては自衛隊もののライトノベルといったところだろう。

ライトノベルというとハーレムものを思い浮かべる人も多いだろうが、本作の主人公ももれなくハーレム状態である。

68.『課外活動サバイバルメソッド』

 

突如として宣告された「課外活動」によって、何気ない日常が崩壊する。

生き残りをかけて、異能力を持たされた生徒たちが殺し合いをする。

異能力バトルにデスゲームと盛りだくさんの作品である。

登場するキャラクターが多ければ多いほどネタ切れになってしまいそうなものだが、キャラクターの個性はもちろん、異能力もしっかりとすみ分けができている。

そういった個性や異能力を生かしているからこそ、予測不能な展開となり読者を飽きさせないのだろう。

視点が頻繁に切り替わることによって、展開の面白さと読みやすさもプラスされている。

69.『絶深海のソラリス』

人間は深海に入れるような能力を身につけ、ほとんどの世界が海に沈んでいる。

主人公ミナトは教官として充実した日々を送っていたものの、それがひとつの事故で崩壊していく。

この作品は、緩急のつけ方がうますぎる。

ライトノベルらしい学園ものが展開されるように見せかけて、そこから一気に絶望の淵へと突き落としてくる。

文章自体は淡々としているのに、表現自体は容赦がない。

深海が舞台のパニックホラーといった感じなのだが、このリアルな絶望感がクセになる。

ただあまりの絶望感なので、夜寝る前に読むのはあまりおすすめできない。

70.『戦略拠点32098 楽園』

 

第6回スニーカー大賞金賞受賞作品。永遠の名作である。

ヴァロアは敵が必死になって守る謎の惑星に降り立った。

そこにはロボット兵のガダルバと少女マリアがおり、気づけば一緒に暮らすようになっていた。

ヴァロア、ガダルバ、マリアの3人暮らしは本当に幸せそうで、それゆえにヴァロアの選択を鈍らせてしまうという部分には本当に胸が痛む。

容赦のない話ではあるものの、ラストは納得できるところにおさまっているかと思う。

ただ、この作品に関してはキャラクターのその後がどうなるのかを考えてしまう余韻までもが魅力となっている。

71.『ひきこもりの彼女は神なのです』

 

高校進学をきっかけにとある学生寮での新生活をスタートさせた主人公・名塚天人だが、彼の部屋には「冥界の王」を名乗る少女・氷室亜夜花が居座っていたのだった。

寮生全員が神様というぶっ飛んだ設定ではあるものの、神話には忠実なストーリーとキャラクター設定となっている。

ライトノベルにおいては文章のテンポもひとつのポイントになってくるのだが、この作品はテンポがよくページをめくるスピードがどんどんアップしていく感覚がある。

現実的ではない話だが、あり得るかもと思わせる表現には脱帽である。

72.『ミミズクと夜の王』

 

第13回電撃小説大賞〈大賞〉受賞作品である。

ミミズクと名乗る少女が魔物のいる森にやってくる。少女は魔物に食べられることを望んでおり、夜の王のところへと通うのだった。

ライトノベルでありながら、いい意味でライトノベルらしくない作品である。

ジャンルとしてはダークファンタジーになるのだろうが、寓話のような世界観には誰もが引き込まれるだろう。

ハッピーエンドとなるため、安心して読めるという部分もある。

少女が背負ってきたものが解かされていく過程は、やはり涙なしでは読むことができないだろう。

73.『紫色のクオリア』

 

人がすべてロボットに見えるという少女を中心に展開されていくストーリーである。

おすすめのライトノベルで検索してみると、かなりの確率で紹介されている作品だ。

平行世界のループものというここ最近のサブカル系の流れにおける先駆者とも言えるかもしれない。

中には申し訳程度のSFくらいに思っている人もいるかもしれないが、読んでみるとハードなSFである。

ストーリーの展開はもちろんだが、「よく思いついたな」と感心してしまうアイディアが随所にちりばめられている。

純文学に近い作品とも言えるだろう。

74.『とある飛空士への追憶』

 

身分違いの恋とひとりの少女を守るための空戦が描かれている作品である。

もともと口コミから広まったライトノベルということもあり、そのストーリーを含めて期待をしておいて問題はない。

ファンタジーではあるものの、数奇な運命に翻弄される男女、空戦の残酷さと緊迫感といったものもしっかりと描かれている。

余韻の残るラストは、読者の想像にゆだねている部分もある。

ライトノベルでありながら、名作映画を見た後のようなカタルシスが得られる。

75.『やがて恋するヴィヴィ・レイン』

 

幼い頃に亡くしてしまった義妹。

その義妹の願いである「ヴィヴィ・レインを見つけて」という言葉を胸に、少年はヴィヴィ・レインを探す旅に出る。

王道ファンタジーでありながら、その描写はとてもリアル。傷だらけになりながらそれでも懸命に生きる少年少女たちの姿に胸を打たれる。

テーマは重たいものの、文章のテンポもよく、ストーリー展開がうまいためスムーズに読み進めることができる。

ラストは思わず「ずるい」と言ってしまう読者も多い。

散りばめられた伏線を意識しながら、是非ラストまで読んでもらいたい作品だ。

76.『旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。』

 

喪失症が蔓延しており、記憶と記録が少しずつ失われる世界が舞台となっている。

1台のスーパーカブで旅をする少年と少女の日々を描いた作品だ。

いわゆる終末系の作品ではあるものの、作品時代は少し古いこともあり、古き良き世界が表現されている。

少年少女がふたりで苦難に立ち向かうというよりも、旅の途中で出会った人との触れ合いを描いている。

タイトルからすると絶望しかない世界のように思えるかもしれないが、実際に読んでみると思っているよりも平和そうで安心できる。悪人が出てこないところも本作の魅力である。

77.『オーバーロード』

 

VRMMORPG「ユグドラシル」のサービスが終了となったものの、主人公プレイヤーのモモンガはそのままゲーム内のキャラクターになってしまうという作品である。

アニメ化もされており、知名度はかなり高いだろう。

ゲームをする人間であれば一度くらいは妄想したことがあるのではないだろうか?それをまさにライトノベルで体現したものだ。

文体は意外にも硬派なのだが、その中で繰り広げられるコミカルなやり取りがいかにもライトノベルらしい。

主人公が最強でありながらまったく不快感がないのも魅力である。

78.『黄昏色の詠使い イヴは夜明けに微笑んで』

 

特定の触媒と詠を使い、任意の物体や生物を呼び出す名詠式という召喚魔法が存在する世界が舞台となっている。

その中で名詠式の専門学校に通う生徒たちを中心に少年少女の成長が描かれているのだが、これがまた綺麗な文章で描かれているのだ。

「透明感がある」と表現する読者は多く、綺麗な文章に芯のあるストーリーがマッチしている。

何度となく読み返してしまう作品で、実際に何度も読み返しているという読者の声が目立つ。

人生のバイブルともなり得るライトノベルである。すべてのシリーズを読破しておきたいところだ。

79.『イリヤの空、UFOの夏』

 

UFOを探す中学生が転校生との出会いをきっかけに、奇妙な謎へと巻き込まれていく作品である。

単なる青春ラブストーリーではなく、SFの要素がふんだんに盛り込まれている。

昔過ごした夏を思い出すような懐かしさを感じられる作品だ。

全4巻とコンパクトにまとまっているため、ライトノベル初心者でも読み始めやすいだろう。

キャラクターたちの苦悩もあり、そのラストはなんとも言えないものとなっている。

読んでいるとかなりのめり込んでしまう作品なため、読了後には結構な喪失感を味わうことになるだろう。

80.『さよならピアノソナタ』

 

音楽評論家を父に持つ男子高校生・桧川直巳と、音楽界から突然失踪した若き天才少女ピアニスト蛯沢真冬の出会いをきっかけに展開していく青春恋愛ものである。

タイトルからするとクラシックがたくさん出てくるイメージかもしれないが、クラシックだけではなくロックも作品にかかわってくる。

実在するロックとクラシックについて知っていきながら入り込んでいくことができる。

心底音楽が好きな作者が描いたのだろうと思える作品で、音楽に関する知識がなくとも楽しめる。音楽があることによって、深みが増し、世界観が輝くのだ。

81.『キノの旅』

 

2度のアニメ化に加えて、シリーズ累計で820万部を超える大ヒットシリーズとなっている。

旅人キノが二輪車で空を飛ばないモトラドのエルメスと旅をして、いろいろな国を巡るというものである。

基本的に1話完結となっているため、「続きが気になって夜も眠れない!」といったことはほぼないだろう。

そういった意味でも手に取りやすく、読みやすい。作者が読者層を意識していることもあり、難しい表現はあまりない。

それでいて、現代風刺が効いている話もあるので、子どもから大人まで楽しめる作品となっている。やはり名作だ。

82.『冴えない彼女の育てかた』

 

オタクな高校生・安芸倫也は、桜の舞う坂道で少女に出会う。

彼女をメインヒロインのモデルとした同人ゲームの作成を思いつくのだが、実はその少女は名前すら知らないクラスメイトだった。

アニメ化もされており、アニメから入ったという人もいるだろう。

いわゆるオタク的な要素がかなり出てくる。本作ではメインヒロインのパンチが弱いのだが、それが特徴であり、魅力でもある。

まさにタイトル通り、ヒロインでありながら冴えないのだ。

創作活動におけるそれぞれの苦悩がリアルに描かれているところも素晴らしい。

83.『ゲーマーズ!』

 

ゲームを人一倍楽しむ男子学生である雨野景太は、ある日、学内アイドルである天道花憐とゲーム販売店で出会う。

その後、彼女の所属するゲーム部に勧誘されるものの、断ってしまう。

冴えない男子が可愛い子にモテるというのはある意味で王道ではあるものの、この作品ではゲームに対する姿勢といったものがリアルに描かれている。

勝ちにこだわるのか、楽しむことにこだわるのか……同じゲーム好きでもその姿勢は異なる。

ゲーム好きであれば、うなずける部分も多いだろう。散りばめられたパロディにはいちいちクスリとさせられる。

84.『半分の月がのぼる空』

 

不治の病に侵された少女と同じ病院に入院した少年が出会う。

そのふたりを通して、いつかは終わりの来る日常を描いている作品だ。

ライトノベルでよくある突飛な設定というのはほとんどなく、実際にありそうな日常が描かれている。

10年以上前の作品だが、当時としても異色のライトノベルだった。

「死ぬとわかったら自分はどう過ごすのか」ということを考えさせられる作品だ。

ちなみに、本作では作者の出身地である伊勢の町並みが忠実に再現されており、こういったところも魅力となっている。聖地巡りをしておきたいところだ。

85.『フルメタル・パニック! 』

 

対テロ軍事武装組織ミスリルの西太平洋戦隊に所属する相良宗介がソビエト連邦東部でひとりの少女を保護する。そこから始まるSFミリタリーアクションだ。

「フルメタ」という愛称で、多くの人に親しまれている作品である。

シリーズ累計発行部数は1100万部を超えており、アニメ化も何度となくされている。

絶望の淵から這い上がる熱い展開に加えて、ひとりひとりのキャラクターが立っているのが魅力だ。

SFにしてもミリタリーにしても、食わず嫌いな人はいるだろう。ただ、そういった人でも楽しめるのがこの作品である。

86.『りゅうおうのおしごと!』

 

九頭竜八一は若干16歳にして棋界の2大タイトルの1つである「竜王」を奪取したものの、その後、大スランプに陥る。

そういった中で小学生・雛鶴あいを弟子として育てていくのだが、この作品は将棋に関する知識がまったくなくとも楽しめる。

パロディにロリっ子とライトノベルらしい要素も多いのだが、その根底に流れているのはやはり将棋を中心に繰り広げられる人間ドラマである。

アニメ化もされており、アニメを見たという人もいるだろうがアニメでは諸事情によって切られたであろう部分も存分に楽しめる。

87.『七星のスバル』

 

世界的人気のあったMMORPG「ユニオン」は事故をきっかけに終了する。

復活した「リユニオン」にログインしてみると、そこには死んだはずの幼馴染がいた。

最近のライトノベルのひとつの流行であるゲームの世界に飛び込む系の作品だ。

よくあるストーリーではあるものの、ゲームの世界での出来事という部分がうまく機能している。

ゲームの世界ならではの仕掛けといったものも多く、ドキドキハラハラさせられるのだ。

いかにもアニメ映えしそうな作品なのだが、実際にアニメ化もされている。アニメと原作の両方で楽しみたい。

88.『いでおろーぐ! 』

 

第21回電撃小説大賞銀賞受賞作である。

恋愛感情は陰謀である、というとんでもない思想を持つ少女とその同志として活動する少年を描いた作品である。

「リア充爆発しろ!」という表現はいろいろなところで見聞きするものだが、まさにこの表現に本作の本質が詰まっているといっても過言ではない。

まさに恋愛アンチ、リア充アンチを描いているのだが、その中で恋愛感情を抱いてしまうという皮肉な展開もなかなか読み応えがある。

大げさに描かれているだけで、リアルでも結構あることだと思う。ある意味では希望が持てる。

89.『僕が七不思議になったわけ』

 

心配性の高校生・中崎夕也は夜の校庭で、七不思議を司る精霊テンコと出会う。

その結果、中崎夕也は七不思議の引き継ぎに仮登録されてしまう。

ジャンルとしてはミステリアスファンタジーといったところ。

そして、あるトリックと伏線の置き方が秀逸。

後半からかなりの勢いでストーリーが進んでいくのだが、ラストまで読んで「これはやられた!」となる作品だ。

永遠に続いてほしいという時間は誰にでもあるものだが、それを失ってしまう切なさが感じられる。

切ない余韻がしっかりと胸に残りつつ、前を向いていける作品だと言える。

90.『軋む楽園の葬花少女』

謎の生命体レギオンから世界を守る最終兵器、葬花少女。

この葬花少女たちに守られながら暮らしている、ひとりの少年と少女たちの物語である。

ハードなダークファンタジーといった作品なのだが、まずストーリーの展開がうまい。

気持ち悪さ、重さ、暗さといったものから一気に救いあげるような展開は、読者も救われるだろう。

大どんでん返しがあるため、最後まで読み進めてほしい。

タイトルやあらすじだけでは難しく感じてしまうかもしれないが、難しくわかりにくい設定というのはほとんどない。

読み進めれば自然と理解できるだろう。

91.『今日からかけもち四天王』

 

ネトゲ素人の主人公がネトゲで勇者をしている学校のアイドル、魔王をしている幼馴染の両方を守るために2アカプレイで頑張るという物語だ。

どちらの女の子にもいい顔をしたいという主人公に関しては賛否がわかれるところではあるかと思うが、実際に可愛い女子がふたりいればどちらにもいい顔したいというのが本音だろう。

私だってそうする。

2重スパイのような形になるわけだが、ネトゲ素人の主人公が奮闘する姿はなかなか好感が持てる。

キャラクター同士の掛け合いはもちろん、ちょっとしたネタにもクスリとしてしまう作品だ。

92.『ファング・オブ・アンダードッグ』

 

「漢字」を体に入れることによって技が発動する「陣」という技術。

この「陣」を操る陣士を目指す少年アルクの物語である。まず、漢字で技が発動するという時点で胸が熱くなる。

それに加えて、戦闘パートの臨場感や緊迫感、緊張感といったものが素晴らしい。

もともとクセのある文章を書く作者なのだが、それが作品にとてもよく合っている。なんというかひとつの文章が非常に濃厚なのだ。

真似したくなる文章といってもいい。本作では意外にも食に関する描写が結構あるのだが、これもひとつの見どころと言えるだろう。

93.『叛逆のドレッドノート』

 

日本の沖合から遠く離れた学園には、「煉気」と呼ばれる異能力をもった子どもたちが集められていた。

岩代零が学園の超問題児である新宮百華に触れた瞬間、「共振錯覚」によってお互いの恥ずかしい秘密を共有することになるのだが、この「共振錯覚」で恥ずかしがる新宮百華がとにかく可愛い。

いわゆるラブコメなのだが、その中でもかなり甘々なラブコメに仕上がっている。

本当に途方もないほど甘々だ。それでいて、お互いがお互いをねじ伏せようとするアグレッシブなラブコメなので、思わずふふっと笑いが漏れてしまうのだ。

94.『安達としまむら』

 

コミカライズもされている作品で、いわゆる女の子同士の百合作品である。

授業をサボって何となく一緒に過ごしている安達としまむら。

安達がしまむらのことを意識するようになるのだが、安達としまむらには明確な温度差がある。

その中での、安達の葛藤といったものが描かれているのだが、本当にいじらしく応援したくなる百合である。

百合作品というとドギツイ印象を持っている人も多いだろうが、本作ではそういったドギツさはない。食わず嫌いな人にこそ読んでもらいたい百合作品だ。

気づけば安達を応援しているはずだ。

95.『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』

 

田舎町で同居を始める「みーくん」と「まーちゃん」。

ふたりともある事件の被害者で……という形でストーリーが展開していくのだが、これはまた本当にとんでもない作品である。

ストーリーはもちろん、キャラクターもぶっ飛んでいる。いい意味で狂っていると言えるだろう。

文章にもかなりクセがあるのだが、ぶっ飛んだストーリーとキャラクターにマッチしており、それがさらに独特な世界観を作り上げている。

ハッキリ言って人を選ぶ作品ではあるものの、ハマると抜け出せなくなるような中毒性の高いライトノベルとなっている。

96.『二線級ラブストーリー』

 

高校2年生の松尾家之助は生徒会に属し、親友で生徒会長の完璧超人一ノ瀬秋、憧れのクラスメイトで書記の月本紗姫と楽しく過ごしていた。

だが、この3人の関係が三角関係に発展していく。いびつな三角関係から始まり、綺麗な三角関係で終わるといったところだろうか。

この作品で好感が持てるのは、それぞれが自分の気持ちを曲げないところだ。

好きな人に振り向いてもらえないと、自分のことを好きになってくれる人で妥協してしまうというケースは多いのだが、この作品ではそういったものがない。潔いラブコメと言えるだろう。

97.『ココロコネクト』

 

「ふうせんかずら」という謎の存在による実験のせいで、高校生たちの魂が入れ替わってしまう。

それを乗り越えるとまた別の現象が起こるようになり……といった形でストーリーが展開していくのだが、その中でそれぞれの抱えている問題が明らかになり、それを克服していくことになる。

苦しみながらも前に進もうとする少年少女たちには感動させられる。

アニメ化もされており、ラストを知っていても何度も泣けると名高い名作である。

作者である庵田定夏さんは細かな心理描写が本当にお上手で、だからこそ引き込まれるライトノベルである。

98.『いつか世界を救うために』

 

人類の敵である「アンノウン」と戦争を続ける世界で、防衛都市神奈川序列第一位・天河舞姫を暗殺するため学園に派遣された紫乃宮晶の物語である。

いわゆるボーイ・ミーツ・ガールではなく、ボーイ・ストーキング・ガールという新ジャンルを確立している。

タイトルやあらすじからは重たいシリアスを思い浮かべる人も多いだろうが、蓋をあけてみると変態だらけである。ある意味では安心できる作品だ。

バトルシーンも充実しているし、読者サービスといったものもいい具合である。全体的にバランスの取れたライトノベルだ。

99.『ラン・オーバー』

 

表紙の可愛らしいイラストに惹かれて購入する人も多いようだが、その中身はかなりギャップがある。

というのも、表紙の可愛らしさからは考えられないくらいにえぐいのだ。

ライトノベル史上、もっともカテゴリーエラーな作品であると言われているが、まさにその通りだろう。

基本的にはいじめられたからやり返すというのが軸となっており、いわゆる復讐譚がメインである。

悪役がわかりやすく徹底して悪く描かれているため、ある種のカタルシスを味わえるだろう。悪意ある重たいテーマを軽妙な語り口でバランスよく描いている。

100.『東京侵域:クローズドエデン』

 

謎の敵勢力によって侵略されてしまった東京。

その東京に侵入し、探索をするというストーリーなのだが、基本的にこの作品では人間が圧倒的に弱く描かれている。

そのあたりはとてもシビアで、現実的だ。敵が強いこともあり、正面からやり合うというよりは回避か逃げるかといった形になってくる。

このあたりもリアルに描かれているし、そのリアルがギリギリのところを攻めているのが非常にいい。

実際の東京が舞台となっていることもあり、知っている人であれば情景を具体的に思い描くことができるだろう。聖地巡りも捗りそうだ。

101.『鮮血のエルフ』

 

辺境の村に暮らす人間の姉弟と森の奥深くに暮らすエルフの兄妹。

仲睦まじい異種間の交流は、エルフによる人間界への侵攻作戦によって崩れ去ってしまう。

人間の少年・イミナとエルフの少女・エリスによる復讐譚となっているのだが、とにかく話が重い。

ダークファンタジーの名に恥じぬ仕上がりである。読むときには覚悟を決めて読んでほしい。

ただ、それほどまでに重いからこそ、響くものがある。

最初のうちはほとんどといっていいほど希望が見えないのだが、全2巻ということもあり最後まで読破してほしいライトノベルだ。

102.『中古でも恋がしたい!』

 

女子に騙されたことがきっかけで、2次元の処女信仰に走ることになった新宮清一。

ひょんなことから学校一の不良・綾女古都子を助けることになり、その後、猛アプローチされるという話なのだが、綾女古都子がとにかくいじらしい。

告白をしても玉砕するものの、それでも「お前の理想になってやる!」という姿勢はかっこいいし、応援したくなる。

女の子が襲われそうになったり、心底嫌な奴が出てきたりと読者にとってはきつい部分もあるのだが、それを上書きしてしまうキャラクターの前向きな姿勢には本当に救われる。

103.『レターズ/ヴァニシング』

 

すべてが神の記した文字で構成されている世界を舞台に、「沈黙の文字」を祖父に託されたという少年・虎風、神から文字で書き忘れられた女・ナノカ、異端の言語使用者・鵬珠の3人の宿命が混ざり合う物語である。

ライトノベルらしい世界観にストーリー、キャラクターなのだが、難解な部分が多い作品でもある。

ただ、そこがクリアになってくると物語の中にどっぷりとつかることができる。

人がバンバン死ぬし、グロもあるため、人を選ぶ作品ではあるかもしれない。

SFの要素もあるため、SF好きにはビビっとくるライトノベルだ。

104.『監獄学校にて門番を』

 

就職活動99連敗中の青年クレトのもとに、監獄学校の門番の採用通知が届く。

無法地帯でクレトが奮闘していく物語なのだが、監獄学校に集められているのは国が認めた超危険人物のみということでキャラクターがぶっ飛んでいる。

ちなみに、登場人物はそう多くないので、読む上でこれは非常に助かる。

意外にファンタジー色も濃く、リアルとファンタジーがうまい具合に混在している。

最初は伏線にモヤモヤさせられるかもしれないが、是非最後まで読み進めてほしい。

過酷すぎる門番の仕事と強すぎるクレトも見どころだ。

105.『クライシス・ギア』

 

有事の際に人間を守る発明品だった「クライシス・ギア」だが、10万人に1人の確率で武器化できる人間が現れた。

高校生の九重慎はその才能を持っており、財閥令嬢の身辺警護をすることになるのだが、基本的に主人公の九重慎は決して強くはない。

むしろ、最初は弱くて負けてばかりなのだが、人を守るために覚醒し、どんどん強くなっていく。

弱いものが強くなっていくという展開では王道なのだが、王道ゆえにわかりやすく読みやすい。

また、この作品に関しては脇役がいい味を出しており、それもひとつの魅力である。

106.『戦うパン屋と機械じかけの看板娘』

 

英雄ルート・ランガードはパン屋を営んでいるが、強面なため、閑古鳥が鳴いていた。

苦し紛れにウェイトレスを募集してみると、かつての愛機のAIから生まれた美少女がやってくるという話だ。

パン屋としてのサクセスストーリーでもあるのだが、不器用なパン屋の店主とその店主一筋の美少女ウェイトレスという組み合わせが実にいい。

アクションシーンもあり、読み応えのあるライトノベルに仕上がっている。

昨今のライトノベルは奇をてらった感じが鼻につくものも少なくないが、この作品は素直にそのアイディアに感服できる。

107.『ゲート―自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』

 

白昼の東京・銀座に突如として、異世界への門が現れる。

中から出てきたものを陸上自衛隊が撃退し、門の向こう側への踏み込むという話なのだが、実は作者が実際に自衛官を経験しているのだ。

そのため、武器などの描写が非常に細かくリアルである。

自衛官を経験しているからこそ描くことのできたライトノベルだと言えるだろう。

陸上自衛隊の戦いだけではなく、外交や政治といった部分も描かれている。

ファンタジーではあるものの、仮に今の時代に異世界への門が現れたらこうなるのだろう、とリアルに思えるライトノベルである。

108.『戦闘城塞マスラヲ』

 

引きこもっていた川村ヒデオは電子精霊のウィル子に焚きつけられ、究極の武闘大会「聖魔杯」に挑むことになる。

おそらくタイトルから想像されるものとはまったくの別物と思っていいだろう。

人外も出てくるため、一見能力バトルものに思えるのだが、実際には頭脳バトルの色が濃い。

駆け引きには読者もハラハラさせられる。負け犬を返上しようという決意もかっこいいし、全体的に勢いとスピード感がある。

あれよあれよと読み進めてしまうライトノベルだ。ギャグ要素も強く、楽しみながら読み終えることができるだろう。

109.『羽月莉音の帝国』

 

自らの国家を建国するために、株式会社を設立して資金を集めていく現役高校生の物語である。

すでにぶっ飛んでいる作品であることはおわかりいただけるだろうが、これは実際に読んでみると実にわかりやすい。

ライトノベルとしても楽しめるし、経済についての入門書のような形でも役立ってくれる。

マイナスからのスタートはあるものの比較的とんとん拍子に話が進んでいく。

ただ、これが現実でもあり得ることだから、違和感がないのだ。地道な方法で資金を集めていくため、資金集めの指南書になるかもしれない。

110.『俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している』

 

茨城県水戸市を舞台に、主人公である甘草奏が自ら名付けた「絶対選択肢」という能力に翻弄され、その能力を捨てることに奮闘する物語である。

アニメ化もされているのだが、この作品はとにかくキャラクターたちの掛け合いが面白い。

それこそお笑い芸人のコントを見ているような感覚になる。畳みかけるようなセリフの応酬で絶対に一度は吹き出すはずだ。

ただ主人公のノリが独特なので、ここについていけるかどうかで評価がわかれそうな作品でもある。

だが「美形だけど残念、でも美学がある」という主人公にはやはり好感が持てる。

111.『東京レイヴンズ』

 

舞台となるのは、東京。

その東京で発生する霊的災害「霊災」に立ち向かう陰陽師を目指す少年たちの物語である。

アニメ化もされており、知名度は高い。陰陽師というだけでテンションが上がる人も多いだろう。

これが本当にかっこいい。式神システムなどに関してはやや難しいところもあるかもしれないが、読み進めていくうちに腑に落ちるだろう。

1巻の時点で世界観に引き込まれるし、かなりの伏線が張り巡らされている。

世界観や設定に関しては、作者がかなり細かいところまで考えていることがうかがえる。是非最後まで読んでほしい。

112.『実存系ドグマストラ』

 

孤児院育ちのタケジョーが勇者を目指す。

勇者専門学校を卒業する目前で敵からの攻撃を受け……という話なのだが、主人公タケジョーは根っからの善人というわけではないが、根っからの悪人というわけでもない。

どちらかというと善人の要素のほうが強いくらいだ。その男が流されて流されて、最終的にはどこに行きつくのか。これが本作の見どころのひとつと言えるだろう。

今のところ、残念ながら続編の話はないようだが、先が気になって仕方がない作品である。実際に、続編を待ち望んでいる読者もかなり多いようだ。

113.『未踏召喚://ブラッドサイン』

 

1999年、「召喚儀礼」が確立され、誰もが神やそれ以上の存在を使役できるようなった。

召喚儀礼を司る召喚師である城山恭介は「呪いの言葉(たすけて)」を発端に勢力間抗争や白き女王との因縁に巻き込まれていく。

あの「とあるシリーズ」の作者ということもあり、最初から期待MAXでもその期待に応えてくれるだろう。

戦いのルールは若干複雑ではあるものの、やはりストーリーもキャラクターも世界観も魅力的である。

今のところアニメ化はされていないものの、「アニメで見たい!」という読者もかなり多いようだ。

114.『俺を好きなのはお前だけかよ』

 

クズ系主人公が学内でもトップクラスの美少女2人からデートに誘われるものの、実は恋愛相談が目的だった。

孤軍奮闘している主人公を見つめる少女も性悪っぽくて……といった具合に、正直なところ、あまいいい感じのキャラクターは登場しない。

というのも、そもそもこの作品は人間のドロドロとした部分を描いているライトノベルなのだ。

ただ、読み進めることによって、「意外といいやつ?」と思える部分も出てくるし、最後まで読まないとわからない部分も多い。

さらに何度も予想を裏切る展開が……。

115.『幻葬神話のドレッドノート』

 

かつて地上を蹂躙した七柱の神話級幻獣を滅ぼすことを目的とした、新婚夫婦の物語である。

ライトノベルではだいたい付き合うことを目的としているものが多いのだが、これは最初から結婚している夫婦という部分が斬新である。

実際に、しょっぱなから新婚ということで驚かされた読者も多いようだ。ただ、新婚らしいイチャコラというのは控えめである。

だが、夫婦の目標が明確になっており、夫婦ふたりでないと倒せないといった部分は徹底している。

夫婦の絆を強調した作品となっており、ライトノベルとしては異色とも言えるがそれがいい。

116.『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』

 

オンラインゲームの下請け会社に勤めるプログラマー鈴木一郎は仮眠をとるものの、目を覚ましたときには異世界にいた。

異世界でチートな主人公として活躍していくのだが、この作品はアニメ化もされている。

ただ、アニメよりも全体的な感情の起伏がない。主人公が特に淡々としているため、平坦な感じでストーリーが進んでいく。

タイトルから絶望感を覚えた人もいるだろうが、基本的に主人公がめちゃくちゃ強いため絶望的な展開はほとんどない。

むしろ、最強な主人公がすべてを解決していくのだ。それが見どころのひとつでもある。

117.『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』

 

梓川咲太は図書館で野生のバニーガールに出会った。

そのバニーガールは桜島麻衣という高校の上級生で、数日前から周囲の人間には見えないという現象が起こっていた。

誰もが憧れる先輩とのボーイ・ミーツ・ガールに思春期症候群という謎が加わることによって、不思議な世界観が出来上がっていく。

ふたりの何気ない日常のやり取りが可愛らしく、読んでいるうちににやけてしまうこと間違いなし。

思春期症候群は別として、こういう青春を味わってみたかったと誰もが思ってしまうのではなかろうか。雰囲気のいいライトノベルである。

118.『さくら荘のペットな彼女』

 

水明芸術大学附属高校の学生である神田空太は、学生寮で猫を飼っていたことが発覚し、悪名高い「さくら荘」へ移ることとなる。

そのさくら荘には編入してきた世界的天才画家の椎名ましろが入ってくるのだが、この作品では天才と凡人の対比がしっかりと描かれている。

おそらく芸術系の学校に通っていた人であれば、この雰囲気や空気感といったものがよくわかるのではなかろうか。

日常やギャグの色が濃いため、安心して読めるライトノベルでもある。

いい意味で青臭い作品なので、年代によって印象も違ってくるだろう。

119.『ブギーポップは笑わない』

 

ブギーポップシリーズの第一作目で、第4回電撃ゲーム小説大賞を受賞している。

この作品はとても説明が難しい。ひとつの事件を複数の登場人物の視点で描いているのだが、よくわからない存在がよくわからないことをする作品だ。

結果的には世界を救うことになるのだが、読者によって受け取り方というのはさまざまだろう。というよりも、そういう風にできている作品なのだ。

往年の名作ライトノベルと言われていることもあり、その不可解な世界観には引き込まれてしまう。

日常の中に潜んでいる非日常を楽しむことができるだろう。

120.『タイム・リープ―あしたはきのう』

 

90年代の時をかける少女、と言われている作品である。

ごく普通の女子高生である鹿島翔香は、ある日、自分が昨日の記憶をなくしていることに気づく。

それを学校でも秀才を名高い若松和彦に相談するのだが、この秀才が理詰めで解決していくのが素晴らしい。

おかしな出来事に対して、きちんと理詰めで説明していくタイム・リープものはなかなか珍しいのではなかろうか。

考えると頭がおかしくなってしまいそうなタイムパラドックスに正面から向き合う姿勢には、感服させられる。

古い作品でありながら今もなお色あせない名作である。

あとがき

以上が、私が本当におすすめするラノベ120選となる。

ぜひ参考に。

6 Comments

アバター 山田絵日記

初めまして、同じく書評ブログを運営している山田絵日記とお申します!!

ラノベ120選は素直に凄すぎます!!w
厳選から記事にするのって結構難しいですよね。

短編小説、ホラー小説などの記事も楽しく読ませていただきました。
これからも、同じジャンルのブロガーとして頑張っていきましょう!!

急なコメントに長文すいませんでしたm(__)m

返信する
あんぽQ あんぽQ

山田絵日記さま。はじめまして。

お褒めの言葉ありがとうございます。とても嬉しいです。

ライトノベルは読みやすいため、他の小説よりも読む量が増えてしまうんですよね笑

でも一番好きなのはミステリー小説でして、

山田絵日記さまのブログも拝見させていただいたところ、同じくミステリー小説が好きだとのことで嬉しいです。

ぜひぜひ、これからも山田絵日記さまと仲良くさせていただけたら嬉しいです!
頑張っていきましょう!

どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m

返信する
アバター らあ

面白そうなライトノベルを探していて、こちらのブログにたどり着きました。
よく「おすすめ100選」といった記事を読みますが、この記事のおすすめは、私の趣味嗜好と非常に似ていて、とても嬉しく思いました。
特に他であまり紹介されていない「瑠璃色にぼけた日常」や「ラン・オーバー」は、私も大好きな作品です。
書評も長すぎずまとまっていて、ポイントを押さえていてわかりやすく大変参考になりました。
120選にはまだ読んでいない本も多いので、これから少しずつ読んでみようと思います。
それにしてもいろんなジャンルの本を読まれるのですね、すごいです(@@
これからもブログ記事楽しみにしています^^

返信する
あんぽQ あんぽQ

らあさんこんばんは。
趣味嗜好と非常に似ているとのことで、私も大変嬉しいです。
「瑠璃色にぼけた日常」と「ラン・オーバー」、どちらも面白い作品ですよね。共感していただいて何よりです。
そうなんです、ジャンル問わず小説が好きでして、なんでもかんでも読んでしまいます。
ぜひ参考にしてくださると幸いです。
この度は嬉しいコメントをいただき大変励みになりました。
本当にありがとうございました。
ぜひこれからもよろしくお願いいたします。

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